皮膚科に通院しても治らない理由
いくつもの皮膚科に通院してみても、アトピーが治らない理由の1つに、病院の事情や先生の対応も大きく関係してきます。私も、子供の頃にいくつもの皮膚科に行き、診断を受けたことがあります。
でも、一回目から時間をかけないで診断する先生もいれば、二回目からは症状もろくに見ないでお薬を処方する先生、質問に丁寧に答えてくれない先生がいました。
「なぜこんなに短時間で、ろくに症状も見ないで診断するんだろう?」と思いましたが、そこには、皮膚科の事情がありました。
一人の患者に割ける時間が短い
皮膚科は、「一日何人の患者さんを診ることができるか」で、売上が大きく変わってきます。そのため、皮膚科側としては、たくさんの患者さんを診るために、一人一人の診断時間を短くする必要があるんです。
そして、残念なことに、「アトピーは診断時間が長く、赤字になりやすい」ため、熱心に診断する先生が少ないようです。
アトピーは初回診断で一時間ほどかかります(先生によっては早く終わらせようとする人もいます)。一人に一時間という時間を割いてしまうと、一日に診ることができる人数が減ってしまうのです。そうすることで、皮膚科自体が赤字になってしまいます。
熱心に答えてくれる先生が少なかったり、早く終わらせようとする先生がいる理由は、「一時間という時間の割には、アトピーの診察料が安いため」というのも関係があるのかもしれません。
皮膚科も経営をしているわけですから、赤字になると潰れてしまいますし、そうならないための対応をしているのもしかたのないことのような気がしますが・・・
私達が一生懸命質問しても、熱心に答えてくれる先生が少ないという事実は、本当に悲しいことです。
ステロイドを処方するだけの先生
皮膚科に通院しても治らない理由に、先生の説明不足や対応の悪さも大きく関係してきます。
私は子供の頃からアトピーで、物心がついたときからステロイドを塗っていました。「皮膚科に行くと30病で薬出しておくね」とステロイドを処方される。皮膚科を変えても、熱心に診られることなく、「またステロイドを処方される」。
いつしか私は、「病院はステロイドを貰いに行くところ」だと思うようになっていきました。
ステロイドの説明が一切ない
私がステロイドの危険性に気づいたのは大学に入ってからで、それまでは当たり前のように毎日ステロイドを使っていました。皮膚科の先生から、ステロイドについてなんの説明も聞かされていなかったからです。
皮膚科に行くと「包帯にステロイドを塗って巻かれる」か、ステロイドを何本か処方されて、「症状のあるところに塗ってね」でおしまい。
どのくらいの量をどの期間塗るのか?そして、塗りすぎるとどのような副作用があるのか?は一切教えてくれません。先生から教えてくれないと、私達はなんにもわからず、先生の言うことが正しいと思ってしまうのです。
私も、それが正しくて、ステロイドを塗っていれば治ると勘違いしていました。ですから、皮膚科に通院し続けてもアトピーが治ることがなかったのです。
良い病院の先生とは?
信頼できる先生の7つの選び方にも書いていますが、良い先生の最低条件としては、「時間をかけて熱心に対応してくれる。そして、薬が必要なときには、しっかりと説明してくれる」ことです。
- 診断を30秒で終わらせる
- 薬の説明を一切しない。
- しっかりと症状を診て診断しない。
もし、今通っている先生が、このような対応をされているのであれば、皮膚科または病院を変えるべきだと思います。もっと、生活スタイルまで考えて指導してくれる先生を選ぶべきでしょう。
まとめ
- 良い先生と出会うかがアトピー治療の鍵を握る
- なんの説明もない先生は信用できない
- 診断が不適切だと思うなら皮膚科を変えてみよう
私は、ステロイドの危険性を気づいてから、ステロイドやアトピーについていろいろ調べ、自分で脱ステして、症状がよくなりました。自己判断は危ないかも知れまんが、皮膚科に行くとステロイドを処方されるのが嫌で、皮膚科に頼るのをやめてしまったのです。
もし、今通っている皮膚科の先生の対応が不適切だと思ったのであれば、皮膚科を変えてみることをおすすめします。そして、その皮膚科ではどのような対応をしてくれるのかしっかり見ておきましょう。