非ステロイド軟膏はアトピーに効果ない?
非ステロイド軟膏とは、読んで字の如く「ステロイドではない薬」で、「炎症を抑える薬」です。「え?ステロイドじゃないのにアトピーの症状を抑えるなら先に言ってよ!」と私も最初はそう思いました。
でも、本当にステロイドではない軟膏でアトピーの症状が抑えられるのでしょうか?
非ステロイド軟膏の謎について調べたので、まとめてみました。もし、今非ステロイドを使っている人は、しっかりと最後まで見て、非ステロイド軟膏の効果を確かめてください。
非ステロイド軟膏は炎症に効果ある?
非ステロイド軟膏とは、大きく2つに分類されます。
- 免疫抑制剤の非ステロイド軟膏(プロトピックなど)
- それ以外の非ステロイド軟膏
1.免疫抑制剤の非ステロイド軟膏
有名なのはプロトピック軟膏です。「エリデルクリーム」「トップグラフ軟膏」もあります。これは、確かに非ステロイド軟膏ですが、効果と副作用がステロイドと同じだと考えていただければ分かるかと思います。
免疫を強制的に抑制して症状を「隠す」だけです。プルトピックを塗り続けて良くなる人もいますが、殆どは重い副作用に悩まされることになりますし、免疫を無理やり抑えているので、ウィルスや合併症になりやすいので、ステロイドと同様におすすめはしません。
2.それ以外の非ステロイド軟膏
それ以外というと、抗生物質とか、抗真菌、抗ヒスタミンがあげられます。これは、非ステロイドとは言っていますが、アトピーの炎症を抑えることはできません。
よく使われる非ステロイド軟膏一覧
- スタデルム軟膏
- グリテール軟膏
- モクタール軟膏
- イクタモール軟膏
- タンシオ軟膏
- シリカ軟膏
これらは、ステロイドの一番低いレベルの「ウィーク」よりずっと弱い効果しかないのです。炎症を抑えることはないけれど、逆に炎症を悪化させることがあるので注意が必要です。
私も、非ステロイドに手を出したことはあるのですが、症状が治まるどころか、かぶれて更に酷くなってしまった経験があります。もっと酷いと、アレルギー体質を強くしてしまうこともあるみたいです。
かゆみを抑えるのに一時期使用していましたが、すぐに中止しました。やっぱり薬に頼っていては、治るものも治らなくなってしまうのです。
非ステロイドとステロイドを混ぜると最悪
非ステロイドとステロイドを混ぜて使う人もいると聞いたのですが、これは最悪です。非ステロイドの「かぶれ」をステロイドが隠してしまうので、自分でも非ステロイドで症状が悪化していることが気づかずにそのまま使い続けてしまうのです。
まとめ
- 非ステロイド軟膏はかぶれる可能性があるので要注意
- 非ステロイド軟膏とステロイドを混ぜると悪循環になる
- 非ステロイド軟膏に炎症を抑える効果は殆どない
効果がないうえに、かぶれるしで、非ステロイド軟膏は「使ってはいけない薬」だと思っていたほうが良いかと思います。ステロイドが嫌でも、安易に非ステロイドを使わないように気をつけてください。